孤独死の現状

会社員では、サービス残業や休日出勤などで、

体がぼろぼろになっているのにもかかわらず、それでも仕事を続けて、

その結果過労で亡くなってしまうというケースがあります。

過労死のラインは、月平均８０時間といわれていますが、

それ以上に働かされている人も大勢います。

また、パワーハラスメント(職場での暴力や罵倒・嫌がらせ)などで、

肉体的にも精神的にも疲れ果て、自殺をしてしまうという場合や、

会社をリストラされたサラリーマンが、食生活の乱れなどにより、

メタボリック症候群や糖尿病などの生活習慣病になり、

それがもとで孤独死に至ることも多いです。

また、心筋梗塞や脳梗塞での突然死もあります。

自分では気づかない内に血管が詰まり、気づいた時には手遅れという状態が多いです。

近年では、ヒートショック(お風呂場などの温度変化の激しい場所で、

血圧が急激に変動し、血管がダメージを受け破裂したり、

心筋梗塞や脳梗塞を引き起こして死亡する)によるケースでの死亡も増加しています。

最近建てられたマンションは気密性が高く、暖かい室内と寒い浴室の温度差が

大きいことが、ヒートショックでの死亡事故の増加につながっています。

学生でも、いじめや受験のストレスなどで将来を悲観し、

自殺をしてしまうということもあります。

最近では、ＳＮＳでの誹謗中傷により、自殺をしてしまう人もいます。

厚生労働省の発表では、年間3万人以上の人が自殺をしているといわれておりますが、

実際にはもっと多くの人が自殺などで亡くなっていると考えられています。

事故死、突然死や、病死、自殺など、孤独死に至るまでの過程も様々なのです。

いつどこで孤独死が起きるのかは誰にも予測ができません。

今この瞬間にも孤独死が起きているかもしれません。

誰にも看取られず、発見された時には腐敗が進んでいたということもあります。

もしかしたら、あなたのすぐ隣の部屋の人が亡くなっているかもしれません。

一人暮らしの若者や中高年の方は年々増加しており、

孤独死は今後ますます増えていくでしょう。

孤独死は自分には関係のないものだと思わず、すぐ身近にある物だと思ってください。